きみのお祭り

死ぬまで盛り上がっていけ

diary_20180205

 

2週間前に東京に覆いかぶさった深雪がいまだ溶けず、交差点の側溝に溜まっている。夜など、ふと眺めると人がうずくまっているように見えて一瞬ぎくっとする。泥と汚れで雪の気高さをすっかり失ってしまったこの塊、春まで解けないのかな。見るたびになんだか切なくなって、外を出歩くのがすこし嫌になる。

 

 

音が身体に刺さるような感じがここ数週間特にひどくなり、繁華街や電車はおろか、自宅近くの幹線道路にもなるべく近寄りたくない。自動車が横を通り過ぎるたびに回転する音のつらなりが空気に残って、それがじんじん肌にくる。何を言っているかさっぱりわからないと思いますが、わたしにとってすべての生活音はこういうもの。

 

 

犬の遺骨をネックレスにいれて首から下げていたのだけど、存外に重たい感じがして、外したらふっと胸のあたりがゆるまった。まだ身につけるべき時期ではなかったのかもしれない。

 

 

新聞のスクラップの整理に収拾がつかなくなってきた。集めた記事を振り返ってみると、電化製品とか、働き方についての内容が多い。社説もたまに切り抜くけれど「自分ならこう書く」という妄想がブワブワ膨らんで時間をどんどん盗んでいくので、あまり読み返したくはない。

 

 

寒い。寒い中を歩くだけで元気がなくなる。牛車に乗りたい。今月は『とはずがたり』を読んでみようと思います。