きみのお祭り

死ぬまで盛り上がっていけ

2018.04.10_生活の中の春、ご飯を作ること

 

 春は花の季節であるはずなのに、4月2週目にして既に街は花木の盛りを過ぎた気がする。大木の花々は大方散ってしまい、スマホを頭上に掲げる人を見ることがほとんどなくなった。
けれど、ご近所さんの玄関先においてある鉢植えや、庭の柵からこぼれ出る木々にはまだまだたくさんの花、花。馴染み深いものから、名前も知らない慎み深そうなものまで、溢れんばかりに咲いている。花。


犬が死んでから、家には、誰が決まって用意するわけでもなく花が絶えないようになった。駅前の花屋から、ホワイトデーのプレゼントで、送別会会場の余りを。そんなふうにして、ほんの片手でつかめてしまう大きさの花束が、いつも家にある。そのときどきでいろいろな花が混ざっているが、不思議なことに、犬と同じ色の花が毎回どこかに混ざっている。ポピー、ガーベラ、チューリップ、ミニ薔薇。机の上で数日楽しんだのち、枯れるまで骨壷の横に置いておく。朝日や風が当たると花はきらきら光る。春、だなあ。

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ホワイトデーに彼氏がくれた

 

ご飯を作るのが好き、と、前もどこかで言った気がする。
この前、帰宅して「お腹すいたなあ」と言いながらご飯を作っていたら、妹と母に目を丸くされた。

 

「お腹すいたらご飯作るの?」
「えっ当たり前じゃない?」
「えっ」
「えっ」

 

お腹が空いたら作るなんてめんどくさいことはしないでパンでもお菓子でも手近にあるものを食べればいいじゃない。と、どこかマリー・アントワネット寄りの母と妹。しかしわたしはあんまりピンとこない。そりゃ餓死寸前だったらそうするかもしれないけど……。
空腹はわたしにとって大チャンスなのだ。お腹が減ったときに食べたいと感じたものを食べると、食事の満足度が2倍になる。反対に、どんなにおいしいものでもそのときに食べたいものでなければ絶対食べたくないし、それでも欲望に負けて食べたいものを感じる前に何かその辺のものを食べてしまったときは、行きずりワンナイトラブ翌朝の女のような気持ちになる。したことないからほんとうにそうなのか知らんけど。この辺の融通の利かなさなんだよな〜と思いながらも、でも食べたいものを自分の手で作って食べるというのは気持ちいいし、うれしいし、おいしい。マッドサイエンティストが自分の手で完璧な人間を創り上げたい気持ちがよくわかる。

 

今食べたいもの、何かなあ。このまえTwitterホットケーキミックスのアレンジ蒸しパンレシピを見てからずっとホットケーキが食べたい気がしているけれど、そう思いつつ「今じゃない」って気もしてる。と言いつつ、この日記を書いたのは昼間でしたが、夕方にホットケーキを焼いて食べました。Twitterに写真載せたよ。

 

ホットケーキ欲が満たされたのでいまは香川県沖を漂うカツオの一本釣り漁船にワープして、船の上でカツオをのお刺身を食べたいな。うん。