きみのお祭り

死ぬまで盛り上がっていけ

さみしさとは空腹のこと/霧みたいなルームメイトが欲しい

さみしいと、お腹が減った気がする。食欲の秋とはさみしさの秋だ。肉体から発される空腹とさみしさから生まれるまやかしの空腹が綯い交ぜになって、体の力が抜けてしまう。それが秋。秋という季節。

 

さみしくて仕方ない。理由はない。人間は理由なくさみしいと感じるようにプログラムされた生きものです。されど人のいるところやザワザワしているところに行くとすぐに調子が悪くなるので、うかつに外を出歩きすぎたくない。2日連続で都心に出ると、3日目の朝にはかならず熱が出る。まったく難儀だね。でもさみしいという感覚はたしかに内側にあって、それを満たすためにお腹が減ってしまうのだ、やたらと。

 

完全フリーランスで仕事を始めて半年が経ち、気づいた。書きもの仕事をしていると、基本的に家から出ない。誰ともしゃべらない。初めは静かでいいのだけれど、数日経つとすこしずつおかしくなっていって、気づくと膨大な空腹感に押しつぶされている。しかしまだ理性が働くので、大量の白湯などを飲んでごまかせる。それでもやはり何かを口に入れやすい環境ではあるので、アイスクリームやチーズ、カフェオレをちょこちょこ摂っては腹回りにさみしさの贅肉ができあがっていく。そろそろこの渇望感、断ち切りたい。

 

どうしたらいいんでしょうね?現在実家ぐらしですが、生活環境がもとより少し特殊なので、ほぼ一人暮らしのようなものです。だから実家を出ても出なくても良いのだけど、まあ出る方に傾きつつあります。なんとなく。飽きました。

 

ルームシェアなども考えたけれど、テリトリー意識が強い上にちょっと神経質なので、他人と共用スペースが多いとまず間違いなくお互いに精神が破綻するのではないかと危惧している。お手洗いは共用でもいいけれど、キッチンは広くないと共用じゃ嫌だ。冷蔵庫はまあ共用でも良いでしょう。お風呂と洗面所は私用がいい。わからない、住み始めてみたら案外妥協できるものかしら。お風呂掃除の仕方とか、食器の洗い方とか、洗面所の使い方とか、洗濯かごの使い方とか、気になっちゃう。潔癖症の人とはたぶん暮らせるんじゃないだろうか。潔癖症で几帳面だけど人と住みたい人とか、ルームメイトとして理想かもしれない。あと、話し声と足音が静かだったらパーフェクト。気配は極力消していてほしい。わたしも消しているから。けれど週に2回くらいは夕ご飯を一緒に食べたり、仕事の合間のティータイムにときどきおしゃべりしてくれたらうれしい。霧や蜃気楼と同居するしかないのだろうか。

 

住まいとしていちばん理想的なのは、ビジネスホテルのような住まいに各々のキッチンと、コワーキングスペースがついているようなところ。アパホテルコワーキングスペースと私有キッチンがあればちょうどいいと思う。月10万なら契約したい(ベッドメイキングと清掃、洗濯はもちろん各自)芙美子社長、いかがですか。

 

わたしにはとにかく「じぶんルール」がものすごくたくさんあって、そのルールをひとつひとつ守って生活をすることが大好きだ。逆にそれを守れないとすぐに気持ちや体がダメになる。超・わがままボディ。まあ、いいでしょう。貴族のお姫様のようなものです。