ブログを書くのが実に2月以来ということにびっくりしている。そんなに経った? 冬も春も初夏も過ぎて気づけば晩夏。今日で夏とはさよならですよ。今夜は夏のありがとう会をするべく、ビールに町中華です。
240714-16
海の日の三連休を使って香川へ。梅雨明けにはぎりぎり間に合わず。けれども雨の旅行なんて機会はなかなかないのでおもしろかった。晴れていればもちろんうれしいし、雨なら見たことのない景色が見られるからうれしい。雨だから楽しくない、なんてことはひとつもなかった。
丸亀城、小豆島、動物園。イルカと瀬戸内海も泳いだ。
丸亀城は2年ぶり。あいかわらず小さくてかわいらしかった。初めて中に入ったが、無駄な柱が多く空間を圧迫しまくっており、このお城を作った人はあまり建築がうまくないのではと思った。
小豆島はおしゃれに観光地化されているところよりも、そことは反対側の山が崩されて石がたくさん切り出されているところのほうがおもしろかった。小豆島の石はその昔、大阪城築城にあたっての石垣にも使われたらしい。その名残なのか、島の東側には今も石材の業者が多い。そのほか、オリーブ、醤油、そうめん、佃煮など、面積に対して発展した産業の数がかなり多い。なんだか事情の多そうな島だな〜と思った。
240722
今年初めてのスイカを食べた。八百屋の冷蔵庫に8分の1に切られたスイカが鎮座しており、思わず手が伸びた。398円也。炎天下、一緒に買った葉物やトマトをつぶさずにでっかいスイカを持って帰るのは苦労した。帰ってそれをさらに半分に切って夫と二人で食べた。「夏の食べ物だね」という感想だけを言いあった。それだけで十分だった。
240725
近所の公園で盆踊り大会があった。夕立がやむのを待ってもたもたしていたら家を出るのがぎりぎりになってしまった。最後の一曲に間に合って、さあ踊るぞと腕を上げたら、和風にアレンジされたレッチリが爆音で流れはじめ、笑ってしまった。老いも若きもいろんな人がいろんな顔で、なんとなく同じような違っているような動きをしながらゆっくりぐるぐるやぐらのまわりを廻る。やぐらの上では本物の踊り手たちと和太鼓が汗びっしょりになってやっている。夜と熱をお祭りの白熱灯がきらきらと照らしている。走馬灯に出てきそうだな、と思った。
240728
人と何かをするのも、人といるのもとにかくずっと苦手だった。最近、やっと人と何かを「すること」は楽しめるようになった。本当に遅まきながらだけど、純粋にうれしい。
人とただ「いること」はまだあまりうまくできない。でも、できなくてもさみしくていいし(できないからさみしさを感じてはいけない、なんてことは決してない)、そのさみしさは「人と何かをすることを楽しいと思う」とは矛盾せずに両立する、と最近わかった。たぶん、ほとんどの人はこれを読んでも何を言っているかよくわからないと思う。日記なので許してほしい。
240731
四川中華の素晴らしいコースとワインや紹興酒のペアリングをいただいた。前菜3品は音楽のように流れていく。食材、見た目、食感、いずれも夏にぴったりの涼を感じさせる作り。4品目で勝負を仕掛けられた。(と、ここまで書いて日記は途切れている。すごい体験だったのだけど)
240803
まだ暑いことに変わりはないが、8月に入った途端に風の感じが急に変わった気がする。秋に向かいはじめている。とはいえ、日の出ている時間帯は固形物を食べる気にまったくなれない。これが夏バテか、と初めて知る夏。なんとか生き延びたい。
240810
最近、朝がつらくなってきた。起きてもしばらく動けないので、ストレッチか瞑想をするのだが、終わるとそのまま横になってしまう。でも少し安心もしている。むしろ起きて10分で身支度だけして走り出していた今までのほうがおかしかったのだ。仕事と職場を変えて一年数か月経ち、環境に少しずつ慣れてきたためか、この頃やっとちゃんと「疲れた」と感じられるようになってきた。そして、疲れたと感じる自分を許せるようになりつつあるように思う。
240815-16
久しぶりに盛大な風邪をひいた。39度近い熱が出た。食欲はないが栄養ゼリーやプリンなどは口にできるので、目が覚めたわずかな時間にかっ込み、戦に備える。「勝負!」という気持ちと、「やっと骨を休められる」という気持ち。ひたすら眠る。シーツもベッドパットも通り越してマットレスまで濡れるほど汗をかき、高熱は一日で下がった。
さすがに翌日はまだ体を縦にしておくことがしんどく、最低限の事務処理と連絡だけをして、仕事は早々に引き上げた。熱は下がったものの全身が痛くて眠れず、朝夜でバファリンを2錠ずつ飲む。体は一時的にしんどいが、こういう強い出来事がときどき起こり、そうやって強固で厄介な習慣を少しずつ抜いていくことができる。良いタイミングだったと思う。
240820
すっかり回復した。回復以降、無理な運動をやめられるようになった。朝ごはんも少し食べられるようになった。自分の体に合わせた行動を抵抗感なくできるようになったことがうれしい。
240822-25
北海道へ。遅めの夏休みで夏を終わらせる。風邪が一週間前でほんとうによかったと思う。
直前まで天気予報を見て一喜一憂していたが、雨にはほとんど降られなかった。天気に恵まれたと思う。馬に乗る。カヌーに乗る。火山帯を歩く。湖を見る。北国の暮らしや人々の心を知る。
この旅行は余暇の息抜き以上の意義のあるものだった。今住んでいる場所は気に入っているけれども、やっぱり自分は、大きな自然がそばにないとだめなのだなと分かった。
240831
ついに8月最終日。台風10号の被害が痛ましい。この台風がいってしまったら、ほんとうの秋になる。今年の夏はいろいろあったし、いろいろした。仕事でも大きな出来事がひとつあった。10年後くらいに振り返ったとき、「30歳の夏はターニングポイントだったな」とたぶん思うと思う。10年後のお楽しみにしておきたい。意味深な書き方だけになってしまったが、許してほしい。日記だから。