きみのお祭り

死ぬまで盛り上がっていけ

日常にかえる、とは

犬、あっという間に逝ってしまった。肺炎を発症してからわずか2日半だった。2日半しか苦しまずに命の最後を全うできた、と考えるとすこし救われる気もするけれど、亡くなってからここ数日間、時間感覚が吹き飛んでしまっている。 これまで、「かなしい」とい…

犬が生死の境目にいて、何が正しいのかわからない

今年14歳になる犬がいる。14年前、わたしが道端で死にかけていたやつを拾ってきて、それ以来この犬一匹のために母親が家出をしそうになったり新築の一軒家を買ったりと、まあ犬が我が家に与えた影響は計り知れないほど大きかった。ふわふわで、目がくりくり…

自作自演問答ノススメ

質問箱という匿名質問投稿サービスがこんなツイートをして炎上している。 要は「匿名で質問や相談が投げられる仕組みに自作自演で質問を投げ込んでそれに回答をしている人間が14万人もいるぞ!」というぶっちゃけ。 サービスの作り手としてサイテー(たとえ…

かつて、自罰は苦しみと救いのあいだにあった

その昔、まだ女子高生で、膝上15センチのスカートをひるがえして毎日往復14キロの道を自転車でぶっ飛ばしていた頃、わたしは過剰にストイックだった。そして、ものすごい自罰主義者だった。おそらくもともとの性格によるところが大きいのだけど、たとえば毎…

質問箱に答えたよ_20180116

質問箱が相も変わらず大盛況なので、こちらで何名か分まとめて答えました。答えられなかった方、ごめんね。また今度やるね。 個人的には恋人って家族みたいなものだと思っていて、恋人/家族という分け方は何か大切な軸を見落としかねないと思う。生まれ育っ…

不安定歩行の効用

外に出たくない。必要最低限以外の刺激がなるべく少ない日々が必要だ、いまは。他人には見えない冬が永い。 自信のないときほど、どうしても外に出なくてはならないときはヒールの高い靴を履いて外出する。「気持ちを上向きに」なんていう洒落た理由では全く…

diary_20180110

タイ料理は、一見からくなさそうなおしゃれサラダが最もからい。今日の知見です。 共同体の中でやっていくとき、特に考えなきゃなと感じるのは「わたしたちの関係性において、いまのベストは何か」ということ。そこには「あなた」と「わたし」の両方が含まれ…

diary_20180107

したいことをしたいと思っているうちにやる、というのは、今年のひとつの目標。そもそもしたいことをできないときというのは、心身の健康か時間のどちらかを欠いているときであって、それをなんとかしようと格闘しているだけで消耗する。そして年末になって…

20171225_diary

鍋の蓋は、ひらきのなかにあると思っていた。 あける。ない。隣のひらきをあける。ない。洗い物を立てておくラックにもない。ガス周りにもない。やっぱりひらきの中だよな、と思いもう一度あけるも、やはりない。 おかしいな、と思う。鍋を出すとき一緒には…

質問箱に答えたよ_20171220

質問箱への回答、第2回目です。 投稿はこちらまでどうぞ → 藤坂の質問箱です | Peing 未来を好きになる必要なんかないよ。余計な期待をすると予想外のことが起きたときにつらいし、予想外のことはけっこうな確率で起こる。高揚も絶望も長くは続かない。生活…

「いやな怒り方をする人」のほんとのところ

「叱るのは良いけど怒るのはダメ」って、じゃあ「叱る」と「怒る」をただしく使い分けられる人ってどれくらいいるの?と思う。そもそもムッとしたとき、イラッとしたときに一呼吸置いてそれを冷静に使い分けられる人は、なにかマズいことが起きたときに「怒…

質問箱に答えたよ_20171214

ツイッターで質問箱というのが流行っていて、匿名で開設者に質問とか相談ができるシステムなんだけど、軽い気持ちで始めたら割とコンスタントに質問がくるのでけっこうびっくりした。それも、なんだか近い色合いの質問が多くて、ひとを大切にすることとか、…

diary_20171207

近ごろ我が家に新入りがやってきた。小柄なアイロン。 さっそく仕事に着ていくシャツに使ってみる。あたたまるのが早く、小回りがきくしデザインも愛らしくていい。でも何より一番気に入ったのは、電源を切ったあと、呼吸するみたいに数秒に一度蒸気をしずか…

diary_20171205

あたらしく仕事を始めようと思ったときに考えるべきことってほんとうに星の数ほどあって、優先順位を決めるところからしてベリーハードなんですけど、わたしは最初に「最後の最後まで誰を絶対に裏切らないか」から決めようと思います。そこさえ決められれば…

未来の旦那に捧ぐ―食らえわたしとの結婚アドバンテージ3選

突然ですがわたしの婚活アピールポイントを紹介します。婚活をしているわけではないです。する予定もないです。愛、じゅうぶんに間に合っています。いまさらの自己紹介をちょっと変な角度からやってみようと思い立っただけです。 この前あるWeb記事を読んで…

diary_20171202

利益を出すためにとかお金を稼ぐためにとか会社を組織として大きくするためにはどうしたらいいか、という一般的な仕事に対する価値観からの大脱却をせざるを得ない状況になった。 これからわたしがしなくてはならないことはすごくシンプルで、自分で自分の仕…

diary_20171120

突然、数日前から吹雪が始まった。きっとこれは永い。 雪原が見える。明るく数十メートル先まで見通せる日もあれば、今日などは50センチ先も見えないような雪風にさらされている。太陽は見えない。鉛色の雲と寒さだけがただあるような。 比喩ではない。本当…

diary_20171107

年に数回、食べ物を一切食べたくなくなる日が唐突にくる。体のなかに水以外の不純物をいれたくない気持ちが。それが今日です。しかし気持ちだけで体は律儀に栄養を欲しがるので、ここのバランスのとり方が非常にむずかしい。なるべくハイファット・ハイカロ…

diary_20171031

ハロウィン渋谷が心底怖くて退勤時ビクビクしていたけれど、職場は繁華街とは違う方面だったので、あまり波に飲まれずに済んでよかった。とは言え職場のドアから山手線のドアに辿り着くまでに、たくさんの魍魎に出会う。同じ背格好をした10数人の男女、ビ…

diary_20171027

2日連続で晴れるなんて珍しい。毎日これくらい晴れてくれると本当にうれしい。 いまやっている仕事のひとつに、とてもチャレンジングなものがある。「書く」のではなく「書き続ける」こと。1回あたりの文字数自体はそこまで多くないけれど、取材で調べてきた…

diary_20171025

こんな日の、こんな気温の帰り道に、Virtual Insanityがシャッフルで流れてくるなんて、粋な計らいすぎてしびれるじゃないっすか

diary_20171024

時間って溶けるものなんだな、と最近よく感じる。本当に、あっという間に溶けていく。すべき仕事は多い。ぜんぶたのしいので問題ない。そしてたのしい時間は、溶ける。 バズるという指標を死なせたいと言いつつ、書いた記事がなんかのランキングの1位になっ…

diary_20171019

雨には恵みの雨と奪いの雨の2種類がある、と思う。今日の土砂降りと低気圧はわたしにとって完全に後者だった。午前中は家から出ずに仕事を一本仕上げ筋トレも捗ったので全然悪くなかった。傾き始めたのは、出勤前にタップダンスの練習をスタジオで終えたあた…

Nくんのはなし

Nくんという友だちがいる。いまは名古屋に勤めていて、文房具を売り、ときどき東京に帰ってくる。 今日、1年半ぶりにNくんと会った。上野の高架下、アメ横の国籍が分からない屋台で、二人はガタガタした椅子に座り、小籠包をつまみにハイボールを引っかけ、1…

diary_20171013

先週の火曜日辺りから急に何かのエンジンがかかり始め、土曜日くらいにスイッチが入りひたすら仕事をこなしていた。けっこういろいろな種類のいろいろな仕事をしていたと思う。見えづらいけれど完成させたことで確かに誰かの役に立ったアウトプットをいくつ…

diary_20171009

前日夜に突如仕事が休みになり大歓喜。わたしにも連休が来た! 秋だし写真を撮りに行こう、と思ったけれど、よく思い出したら東京に秋が来るのは11月だった。でも起きた直後に窓から見えた真っ青な真っ青な空がたまらなくうれしくて、すぐに着替えて家を出た…

diary_20171008

すこぶる元気。昨晩のUPJ5や路上飲酒、不忍池アヒルボート漕ぎや大きいハンバーガーとカメラなどの楽しい余韻が抜けきらず、睡眠時間は少なかったけれど朝からとても元気。いつもの倍の距離を走る。筋トレはそこそこに、柔軟をていねいにやる。 日曜なので、…

「無理しない」ってもしかして無理なんじゃないの

「無理しないで」と、今月何回他人に言ったっけ。秋だからか、体調を崩したり精神状態を崩したりする人の多いことこの上ない。みんなやんごとない事情のひとつやふたつを抱えている。 人間やたら無理をしがちだ。それもけっこうな頻度でけっこうな強度の無理…

23歳のわたしが選ぶ10の本

本を読むのが好きだ。どうして好きなの?と訊かれたら、「いろいろな楽しみ方ができるから」とこたえる。 物語をコンテンツとして消費したくなる日がある。答えのない議論を延々と頭のなかでやり続けたい日もある。好きな友人の好きな作家の本を読んで、感想…

はんぶんのじぶん

半分ずつでできている。 片方は、世事に通じた自分。優等生で、物分りと聞き分けが良くて、お行儀をわきまえていて、先生や大人に期待されたり褒められたりするのがうれしくて、納得のいかないことや理不尽な目にあっても黙って肚の中に収めることもできたり…