8月の終わり、祖母が亡くなった。ほんとうに突然のことだった。 訃報を受けたのは、仕事の最中だった。母から唐突に「東京のおばあちゃんが亡くなりました」とだけ連絡が入り、あまりの思いがけなさに、目の前の文字が一瞬にして奇妙な線の組み合わせへと分…
久しぶりに書くので何から書けばいいのか分からないけれど、最近のこと。 最近嬉しかったこと ・いとこが愛嬌のある白い犬を飼い始めたこと。 ・夫がわたしの好きなマスコットをUFOキャッチャーで取ってくれたこと。 ・以前よりもちゃんと眠れるようになって…
若菜真穂は、犬、それも、ダックスフントについてよく知っている。その犬と暮らした人でなければわからない、とても小さなことをよく知っていて、それを絵ということばにできる人だ。 ずっと前に死んでしまったわたしの犬も、おそらくダックスフントだった。…
年末年始9連休。長かったようであっという間。ただの日記です。 振り返り 27日、仕事納め。夜は夫と忘年会。ちょっと良いフレンチをごちそうになる。目の前で実演調理してくれるタイプのデザートに興奮する。29日、会社の先輩と忘年会。一足早く蕎麦。2件目…
これまで自覚したことがなかったが、12月という月が好きだなと最近気づいた。年末に向けていろいろなことが加速して飛び込んでいく感じとか、早朝に空気がぱきぱきと音を立てるように凍っていくところとか、午後4時には太陽が蜂蜜色に輝いているところとか、…
ブログを書くのが実に2月以来ということにびっくりしている。そんなに経った? 冬も春も初夏も過ぎて気づけば晩夏。今日で夏とはさよならですよ。今夜は夏のありがとう会をするべく、ビールに町中華です。 240714-16 海の日の三連休を使って香川へ。梅雨明け…
30歳になった。 生きていくこと。あらゆる可能性のなかへと投げ出されると同時に、転がりこんだ先以外のすべての可能性が否応なく排除される運動の連続。生きているというのがどういうことかは未だまったくわからないけれど、波のような運動の繰り返しが自分…
さらば2023! *** 4つのコンロ理論。それぞれのコンロに点る火は、家族、友人、健康、仕事。成功するためには1つの火を、もっと成功するためには2つの火を消す必要があるという。 今年新しく始めた仕事は、ほんとうにおもしろい。性に合っているし、これ…
大きな飴玉を口の中でゆっくりころがすように、何度も思い出したい旅。 旅程は 1日目:熊本空港in→阿蘇→くじゅう連山の麓 2日目:くじゅう連山→熊本市内 3日目:熊本市内→宇城 4日目:宇城→上天草→熊本空港out 今回の旅は前半登山、後半観光。天気によく恵ま…
夏のことを振り返りたいななんて思っていたのに、気がつけばしっかり秋。なんなら今朝は早朝の風に冬が混ざっていた。 お元気ですか? わたしはまあまあ元気です。春過ぎに仕事を変えて、9月10月で初めて大きなプロジェクトをメインで担当させてもらい、それ…
贅沢なことだ、と思う。生活の繰り返しに疲れることを。毎日同じ時間に起きて、ストレッチ。水を飲んで、走りに出る。5キロちょっと走る。帰宅。水を飲み、ストレッチ、筋トレ。シャワーを浴びていると、夫が起きてくる。コーヒー。掃除機。デスクに向かい、…
夏の北海道。文字だけでこれよりわくわくする旅ってなかなかない。 1日目:新千歳→支笏湖→登別→虎杖浜 2日目:虎杖浜→洞爺湖→ニセコ 3日目:ニセコ→積丹→小樽 4日目:小樽→江別→新千歳 〇海(地球岬、神威岬) 地球岬 曇っていたせいもあるが、空と海の境目…
見返すわけでもないのに、日記を書いたり、写真を撮ったりする。記録は、鮮度を保存するためだけに為されていい。 === 自分のためだけの2連休が必要。労働者でも、妻でも、友人でも、娘でも、先生でも、先輩でも後輩でもない、どの名前も背負わなくていい…
前回のプロメアに続き、これまた会社の別の人に誘ってもらって、東京ドームへ野球を観に行った。スポーツ観戦はほとんど興味がなかったし、野球だって冗談抜きで「棒で球を打つ」以上のことを何も知らなかった。が、「ドームのチケットとるけど、来る?」と…
会社の人に誘ってもらい、3年ぶりにプロメア。やっぱりいいよプロメア。音楽、モーションやグラフィックデザイン、キャラデザのかっこよさやうつくしさが最高であることは言うまでもなく、ストーリー含め中身にも見どころが多くて、掘っても掘っても追いつか…
毎日走る公園に、ここしばらくくちなしが咲きみだれている。それはもう、「みだれている」という表現しか見当たらないほどに。 夜なんか、走っていてくちなしゾーンに来ると、夢を見ているような気分になる。濃く甘い、抜けるような芳香が強く漂って、暗い闇…
そのおじさんは、いつもベンチに猫を置いている。だからねこおじさん。愛称は「ねこおじ」。 ねこおじさんは、たぶん還暦を過ぎたくらい。小柄で、黒いぶかぶかのウィンドブレーカーを着て、両手をポッケに突っ込んで、近所の公園のベンチに毎日いる。人相は…
美瑛の丘から 行ったところ・見たもの・触れたもの 旭山動物園:檻やガラス窓はほかの動物園と同じく設置されているのに、動物との距離が近く感じられる。園内のいたるところにお手製の解説パネルが掲示されていて、それらがとてもおもしろい。専門性とわか…
文章を書くことを忘れていたわけではない。というよりむしろ、ここではない媒体で、短い文章をたくさんたくさん書いていた。野球の1000本ノックみたいに。ひたすら投げるように、バットを振るように。推敲もしないし読み返しもしない、ただあふれてくる言葉…
そのとき彼女は、「うちの前に不審者がいる」と思った。 コンビニの夜勤を終え、深夜二時。自転車で帰路につき、自宅の敷地に入ろうとしたら、玄関の数メートル手前にうずくまっている人影がある。その人は身動きひとつせず、ちいさく丸まって、じっと下を向…
最近あまりに文章を書いていない。嘘。書いてはいるのだけど、書き終えないまま下書きにしまい込んであるのがたくさんある。いま数えたら、去年の秋頃から年末にかけて途中のまま下書きに放り込んだ記事が6本あった。正確には、文章を書いていないのではなく…
夏ですね。夏休みはどうして読書感想文を書かされるのでしょうね。普段から10代の人々に文章を教えているので、備忘録を兼ねて「読書感想文の書き方」をまとめてみました。 〇 作文の話 ・読書感想文=「作文」の一種 ・では「作文」とは? → 自分が経験した…
尾道→今治でしまなみ海道を走ったあと、前々からずっと食べたいと思っていたものを食べに行くことにした。香川のうどんである。 土地と料理のイメージの結びつきにおいて、「香川とうどん」ほどの強さを持つペアはあまりないのではないか。少なくともわたし…
※ ラストシーンに言及しています ※ 映画『神々の山嶺』公式サイト 「神々の山嶺」観てきた。山映画は基本全部観る。観てよかったと言える作品であったことがひとまずうれしい。あの尺の中で、山を登る人の抱える業が感傷に塗りたくられず描かれていたところ…
わたしは覚えたことをけっこうすぐに、割と何度も忘れる。忘れる→思い出す(学びなおす)のプロセスを複数回踏まないと、だいたいのことが定着しない。 物事を学んだり覚えたりすることをあまり苦に感じないのがせめてもの救いだが、忘れるたびに「なんだっ…
深夜2時に救急車で搬送された。ここ数日どうにも内臓や全身が痛く、立ったり座ったり寝たり起きたりだましだましやっていたが、昨晩の深夜過ぎにいよいよ眠れないほどの激痛になり呼吸も怪しくなったので、救急相談センターに相談したところ、即救急車となっ…
自分が存在しない世界のことを想像するのは不思議な気分だ。想像するはずの自分はいないのに、透明になって、あらゆる日常を見下ろしている。つまり、わたしがわたしの存在しない世界を想像するとき、それは常に、「わたしがいない/いなくなった世界」ではな…
自分が当たり前にいた環境を疑うことはむずかしい。それが子どもならなおのことそうだ。 ときどき、10年も20年も前のことが突然フラッシュバックしては感情の波にさいなまれるということをここ数年以上繰り返している。自分が育った家族や家庭環境について。…
先日、久しぶりに祖母の家に遊びに行った。あいかわらず認知症はゆるやかに進行していて、耳も遠いから会話らしい会話はほとんどしない。祖母はわたしが冷蔵庫を開けたり、ねこの腹をぐりぐりやったりしているのをニコニコしながら見ている。わたしが家に行…
うっかりここに何も書かないまま4月を終えそうになっているので、走り書きを残しておく。 === 人生山あり谷ありというが、山だの谷だのの起伏にいちいち感情を持ち出すことがめんどうになりつつある。物事は常に起こり続け、時間は静止せず、その揺らぎが…